チンピラ、セクハラ面接官

いじめや犯罪がなくならないように、チンピラ面接官もいなくならないのが現実社会

昔、私がアルバイトをしていた大手洋服店の面接官は、面接に来たアルバイト希望者が女性なら胸を触るなどのセクハラ、男性なら「昼飯買ってこい」と命じるなど完全なチンピラでございました。

そして残念ながら、その企業は今も健在でございます。

あまり素直な学生ではなかった私は、本社のしかるべき所に通報もしたんですが、この明らかに会社の利益を損なう行為に対し何ら手を打たない会社が不思議でなりませんでした。

この記事では、私がオッサンになってみた分かったそのへんの理屈や対処のススメなどを書きたいと思います。

 

ブラック面接官への対応・目次

圧迫面接とは?

圧迫面接(あっぱくめんせつ)とは、面接で受験者に対して、わざと意地悪な、もしくは威圧的な内容の質問や反論をし、これに対する応答・対応を評価する面接のことをいう。『面接の達人』といった就職試験ノウハウ本の中で定義づけられた。

ウィキペディアより引用

私は圧迫面接を否定はしませんし、特定の場面では効果的だとさえ思っています。しかし、このような手法が、有象無象の面接官の間に勘違いした形で広まり、道徳に反した行為を正当化する口実となっているようなので最初に触れます。

 

スーパー、コンビニ、ファーストフードや小売店のパート、アルバイトに圧迫面接などありません。感じが悪い面接官は単なるチンピラ。セクハラ発言が目立つ面接官は、単なる痴漢です。

「いや、ある」という方。それは無能の所為でしょう。

圧迫面接が非人道的な手法でありながら正当性を持つ理由は、唯一「企業利益」になるからという点につきます。企業利益を生まない圧迫面接は、非礼、暴言、誹謗中傷でしかありません。

 

パートタイマーの採用において圧迫面接が企業利益にプラスに働く場面などない

圧迫面接は、ストレス耐性などを見るには効果的といえる面接方法です。しかし、それが企業利益に繋がるのは以下の場合のみです。

 

1.圧迫面接する対象を絞っている

面接に来る者すべてに圧迫面接という道徳に反する言動を行った場合、その企業のイメージは尋常じゃないダメージを受けます。特に上記の職種の場合、ご近所の評判の悪化は致命傷です。

正しい圧迫面接は、すでに何かしらの選考で絞られた者に対して最後のテストとしてのみ行われます。

 

2.終わった時には圧迫面接であった事を告げ、誤解を解く

非礼極まる暴言を受け、怒りや恨みを持つ人間をそのまま帰してどうするのでしょうか?採用になった者は企業に対する不信感を抱えたままモチベーションを低下させ、不採用になったものは一生、企業を恨むでしょう。

面接官とは、企業に貢献する人材を選ぶ任務とは別に、会社を代表する顔としての役割もあります。この程度の配慮が頭の隅にも浮かばない人間は、面接担当なんて論外、他人と接点がない仕事へ追いやるべきです。

 

3.凡庸な求人、取り柄のない職場に圧迫面接もセクハラ質問も一切不要

ストレス耐性を人の道に外れた手段を使ってまで審査する前に、他にチェックする項目があるはず。人柄と転職歴でふるいにかけるだけで何人も残らないのですから。

そんなに我慢強さを最優先にしたいならば、もっと他人の害にならない簡単な方法があります。それは、転職先がなかなか見つからなさそうな人を選ぶ事。明るい子より暗い子。美人より不細工。頭がさえてる人より、何言ってるか分かんない人、若者より高齢者を雇う事。

どんなに打たれ強い人間でも、務めている会社に我慢する価値がなければ我慢などしません。もっと良い職場に転職できる自信があれば誰だって転職します。

圧迫面接なんてものは、そのへんの馬の骨な職場がやる意味なんてないんですよ。

 

チンピラ面接官の心理

人間はかくあるべしという説教が多い、相手を傷つける内容の質問をしつこく繰り返す面接官の場合

自分自身の人柄や能力、定着率を落としている職場の現実に目を向けられない心の弱さが原因です。

彼らは、従業員が定着しない原因を従業員に求めすぎるのです。根っからの悪人というわけではなく「定着率をあげる方法が他に思いつかない」という情状酌量な理由もあります。恥ずかしながら私も若い時、こういう状態に陥った事がありますので・・・

超人的なストレス耐性の人間を探す前に、そこそこの耐性で継続可能な職場づくりに力を入れるのが有能な人間、マトモな会社というものです。

 

理由をつけてはセクハラを働く面接官の場合

  • 「制服のサイズを知りたいから」という理由で面接官♂が見ている目の前で着替えさせられた。(有名な外食企業のアルバイト面接)
  • セクハラ耐性を見たいからセクハラのテストが必要と言われ、下着の色を聞かれるなどセクハラ質問を受けたあげく胸などを揉まれた。(大手派遣会社の新卒採用面接)
  • 「頑張ってね」といいながらお尻を叩かれた。(保険外交員のパート面接)
  • 就活生のとき、志望企業の社員に肉体関係を迫られた(広告業界)

など、弱い立場の求職者に対し、自分の得た権限を最大限に生かして性欲を満たそうとする人間は多いです。

これは、心理もなにも本能そのままの行動なのですが、それだけに会社側がよほど目を光らせていないと防げない種類のものです。

私が大嫌いな論理で「どこからどこまでがセクハラなのか難しい、ちょっとしたスキンシップなのに」みたいな話がありますが、これはホントに痴漢の理屈です。痴漢でなければ「セクハラの境界線」など解き明かす必要はありません。

「いいから女性の体に触れるな、面倒事を起こすな。物を受け渡すときの指先接触だけは例外として許す」と言いたい。

 

企業が問題面接官をそのままにしたがる論理

店長職というものは意外に成り手が少ない

「意外に」と書いたのは、学生時代にアルバイトしてた頃の私は、そう思ってなかったから。なんとなくのイメージで大勢の中から「選ばれた人」という認識でした。我ながら素直すぎて笑えます。

販売現場の責任者である「店長」の社会的地位が低すぎる!もっと優遇して現場の販売力強化を図るべき!という議論もあるように、店長レベルから粒が揃っている企業というのは極一部です。

例えば、24時間営業の店を本社からのバックアップも薄く、限られた少ない権限で、自分1人の責任で回している店長は大勢います。この店長に全て被せる型経営のメリットは、コストが凄く安くつく事と高度な仕組みづくりが不要で簡単に機能する事です。

で、スタッフの補充が上手くいかなければ自分が寝ずに穴を埋めざるを得ない店長職。貴方は成りたいですか?

本社の人間だって分かっています。問題店長が大勢いる事。業種によってはチンピラ店長じゃなくてチンピラそのものだったりする事。でも代わりがいない。だから黙殺。そういう事です。

 

面接官=社長の場合

まあ、自分で自分を解雇はしませんからね。店長の場合よりも深刻です。

 

面接官は会社を移す鏡。

面接官だけブラックな企業なんてものは稀です。ブラック面接官が放つ悪臭は その企業の社風です。仮にこの状態を改善しようとした場合、会社の根本的な所から否定して改善しなければならない場合が多く、根は深いです。

 

つまり、パートやアルバイトの面接で非礼を受けたら、すぐ席を立って帰るのが正解。セクハラされたら警察に通報するのが社会貢献。

一定確率でどうしても遭遇してしまうブラック面接官、ブラックすぎる企業。なかなか仕事が決まらないと焦ってしまいがちですが、それでも急がば回れでちゃんとした会社を探した方が絶対に自分の為になりますよ。

 

そんな事言われても、マトモな職場が見つからない

チンピラと一緒に働くことに比べたら、まだマシな職場など吐いて捨てるほどあります。

粘りましょう。数を打ちましょう。仕事がないと言ってる人の多くは、そもそも応募した求人件数が少ない場合が多いです。どんなに輝いてる人でも不採用になる時は不採用になります。泣くのは100件不採用になってからです。

 

以上、パートの面接で暴言、セクハラなどを受けた時の正しい対応でした。