気軽にお小遣い稼ぎするはずが、知らない間に犯罪者に!?

在宅主婦ライター求人に潜む危険性

事件概要 横浜ベイスターズ所有の株式会社DeNAは何を怒られてるのか

人の命に関わる医療情報を間違って載せていた事

「〇〇は癌に効く」など、お金儲けの為に意図的に曲げて載せていた記事も存在。

人としての一線を越えてしまったなどと言われています。

サイトの中身の大半が、他サイトからの盗用であった事

私が運営しているサイトだけでも、数えきれないほどの写真が無断使用されていました。

NHKのサイトに凄く分かりやすくて感動した記事があるのでご覧ください

NEWSWEB EASY

主婦ライターという仕事に興味ある人にとって必ず知っておいて欲しいのが「盗用問題」

何故、一部上場企業が堂々と他人の著作物を盗用出来ていたか

ライターがやったという建前で、訴えられるとライターに責任を押し付ける仕組みだからです。

例えば、DeNAが運営していた旅行サイト「Find Travel」では、プロの写真家が撮影したものまで存分にサイト内で使われていましたが、
これだけ派手にプロの写真を無断使用して、訴訟にならないはずはありません。

なのに、堂々と笑っていられるのは「ライターが勝手にやったことなので後の話はライターとやってください。弊社は関係ありません。」という対応をしているからです。

在宅ワークでライターをやりたいという人は「トカゲのしっぽ」にされないよう注意

キュレーションサイト(まとめサイト)と呼ばれてるものが急増してる理由

DeNAの10サイトに限らず、同じように他のサイトから要点だけを抜いて まとめるという「キュレーションサイト」が、何故、急速に増えているかというと儲かるからです。

自社でコンテンツを作るコストをかけず、記事を量産できるのですから、そりゃ儲かります。

例えば「京都の観光名所10選」というような記事がよくありますよね。

写真がなければ成立しない記事ですが、自社で写真を撮ってたら数万円~数十万円かかります。
キュレーションサイトという形式で、ライターに写真をパクらせるように誘導して投稿させれば数百円~1000円程度です。

今回、DeNAがマズかったのは、裏で盗用を指示していた証拠が出てしまった事

この記事の指摘が炎上の発端

29歳コンサルタント女子が異世界から思う事

ユーザーが勝手にやったというのが逃げ文句なのにオープンな場に「コピペで出来る簡単作業」って求人を出しちゃってますね。

WEBライターをやる上での注意点

自分の記事が掲載されるサイトをよく調べる

他人の著作物から無断転載をしてるサイトかどうか。

画像の出所をみればすぐ分かります。
大半が他サイトの画像で構成されているサイトは、ほぼ黒です。

もうキュレーションと名乗るサイトは全部やめておいて良いかもしれません。

モラル面でどうか

広告を見れば、だいたい分かります。
倫理観の話ですから人それぞれですが、今回のDeNA事件で問題となったのは医療関係ですね。

WEBサイトというものは、老若男女、色々な人が見ます。
自分自身がちゃんとした記事を書いていても、ろくでもないサービスや商品を売っているサイトに載せられてしまうという事は、結局は集客に協力して片棒を担ぐ事になります。

引用とか参照という理由でリンクを貼っておけば他人の画像を使って良いと思うのは間違い

悪い会社は貴方に他サイトから引用と称して盗用をさせようと「誘導」してきます。
直接「盗用してこい」と言ってしまうと問題になってしまうので、盗用はいけませんと言いながら盗用がしやすい仕組みを目の前に出してきます。

引用という口実でネット上の画像を好きに使えるなら 私だって明日から使いまくりますよ。
素敵なサイトになるでしょうね。しかも楽。

あまりにキュレーションサイトというものが増えてしまった為に引用という形にすれば画像を使っていいと思うのはよくある勘違いです。
訴えられたら多くの場合、負けます。会社側は、自分の責任にはならないので(笑)って感じでしょうけど。

数は少ないですが「画像はちゃんと自分で撮影したものを使う事!」としているサイトもあります。
ただ、原稿料もそれなりに貰えるかわりに誰でも採用されるわけではないですけどね。

キュレーションサイトは求人サイトにとっても良いお客さん

在宅ライターの仕事を探す際、今は「クラウドワークス」か「ランサーズ」あたりを使うのがメインになってくると思います。

ただ、この二つのサービスは元々、こういう安価に記事を作るためのサービスとして業績上げていたという指摘もあり、DeNA事件を受けて規約変更をしているようです。

ちょっとこの世界になじみがない人には耳慣れない単語も多く難しい記事ですが、本質を突いてると思います。

リライト工場「ランサーズ」から規約変更のお知らせが届いた

まとめ

DeNA事件をキッカケにWEB業界が一気に綺麗になるか

といえば、全然、全くそんな気配はなく、類似サービスを持つ各社が考えてるのは、この儲かる仕組みを手放さない為に別な口実をどうするかという点です。

今のところ、特に怒られそうな記事のみ削除して様子見という会社が多いです。

はっきり言えるのは、この似非キュレーションサイトというものは、盗用するからこそ儲かるのであって、盗用出来なくなれば全く儲からないビジネスなのです。

つまり、未だ存続させているという事は、まだまだ盗用は続ける気なのです。

DeNAもサイトは閉鎖しましたが、記者会見での質問に対し「再開しない」とは答えていません。

また、盗用された被害者に対して自発的に保証をする気もないようです。

そのへんに触れている毎日新聞社の記事

問題案件11万超 DeNA著作物パクリの「ケタ外れ」

在宅ワークを探している方は、育児の事情で働きに出られないという状況の方が多いと思いますが

小銭を稼ぐために訴えられたりしたら、割に合わないですよ。
どーしても書く事を仕事にしたい人以外は、低賃金のライター業など止めておくことをお勧めします。

フツーの会社だったら、こんなリスクのあるビジネスは会社の看板に傷がつくのでやめますが

なぜ必死でしがみつくかというと、ホント儲かるんですよね、とにかくコストがかからないから。

モフジマモフジマ

ほんとにド黒い世界ですよ