大手だからって何も安心ではないと知ったアルバイト経験談
パートのAさん 「また自分の体験談ですか。友達いないんですか?」 |
という事で、私が駅前の大手アパレル販売店でアルバイトをした話と職場の解説をお聞きください
志望動機
なるべくバイトをせず、勉学に時間を割こうという生活設計であったが、あまりの貧困に心が折れた。そんな時、家の近所で時給が高かったので選んだ。
パートのAさん 「ホント、毎度適当に選んでますね。」 |
面接はこんな感じに進んだ
店長 「女の子と楽しくチャラチャラしたいと思ってるなら間違いだからね。うちはキツイよ」 |
店長 「それから、立ちっぱなしの仕事だから最初は足が痛くなる。あと、土日は入れる?」 |
店長 「じゃあ、採用」 |
面接は5分で終了。そして、即採用。
店長がいうに「正直、変な人間でなければ誰でもいい」という採用基準だそうです。後述しますが、とにかくすぐ人が辞めるので真面目に面接しても確かに意味はない。
パートのAさん 「楽しそうな仕事ですけどね~」 |
※ 全てのアパレル販売店がこんなんではありません。
教育なんて レジ打ちのやり方の見本を一回見せられて終了。いきなり一つの売り場を受け持つ事に
どのみち店全体の接客レベルも低いので、問題がないといえばないのですが、商品の種類と、保管場所を覚えるのが大変でした。
ファーストフード店の時とは対極に、とにかく商品が何の法則もなく無秩序にしまわれているので私のいたエリアではベテランのオバチャンしか品出し出来ないという愚かさ。
せめて、メーカー別に並んでた方がいいなと思い、独断で整理整頓を一人で決行したところ、店長には「勝手な事をするな」と怒られ、ベテランのおばちゃんも大激怒で、酷い目に遭いました。
※ 独断はダメです。若さゆえの過ちです。
ただ、私が店長だったら、せっかくヤル気があって、勝手に倉庫整理してくれるんだから、微調整だけ指示して継続してもらいますけどね。
採用戦略も何もない。有名な大手企業なのに店長のレベルの低さにビックリした。
都心で駅前のテナントであるにも関わらず、このレベルの人間が店長であるという事は、他の店舗はさらに酷い状況でしょう。
パート、アルバイトの採用方針以前に、全社的に採用活動が上手くいってない。誰でも即採用。
職場の雰囲気
最悪。ギスギスした雰囲気なんて表現では全然足りない。
入社当日に、段ボールの積み方が歪んでいる罪で〇〇バイヤーとかいうイケメンに本気のパンチを食らってビックリした。
面接に来た人間に己の昼食を買いに行かせるという凄い発想。
セクハラではなくて普通の痴漢だろうというレベルの猥褻行為。
そんな中、笑顔の練習をさせる為に週一回訪れる何とかカウンセラー。シュールすぎて個人的にウケてました。
パートのAさん 「よく続けてましたね」 |
ただ、男性アルバイトが私1人しかおらず(全員、例外なく辞める)、商品の搬入作業は全て1人でやってました。洋服がびっしり入った段ボールは、めちゃくちゃ重いので、かなりのハード業務でした。(もちろん、誰も手伝わない)
華やかなイメージに憧れて入社する派手目のタイプが多かった。
男性は誰一人続かないし、女性も容姿によって扱いの差が酷かったので結果、残ってるスタッフは美人が多かったように思う。
イケメンバイヤー&社員が若い女性スタッフとジュース飲みながら雑談を繰り広げている脇で、私や平均50代のパートさん方が裏方作業をするという店内の構図。
パートのAさん 「私だったら辞めてますね・・・」 |
アパレルの販売員のバイト 良い所、悪いところ
なんだかんだで一番勉強になった職場。
今、私は管理職という立場で仕事をしていますが、
- リーダーの質は何より大事
- 人手が足らないからといって、罰すべきものを罰しなければ、さらに状況は悪化する
- 社員教育の前に定着率の向上
- イケメンは調子にのってる奴が多いから注意
など、この時の経験が反面教師となって役に立っています。主婦の方々にはオススメしませんが、学生は、こういう無法地帯で我慢して働いてみるのも良いのではないかと思います。
パートのAさん 「イケメンの下りは僻みじゃないですか?」 |
暇でする事がないのが苦痛でした。
一時間ぐらいたったかな~と思って、時計をみたら5分とか・・・
とにかく時間が立つのが遅く感じました。しかも、棒立ちは印象が悪いという事で「常に何かをするフリをしろ」という指示だったので、何度も何度も何度も、必要もなく洋服を畳み直したり、同じ場所を何度も何度も掃除したり。
そして、万引き防止という重要な目的があるので、持ち場を離れるわけにもいかず。
人によっては「暇」というのは喜ぶ人も多いと思いますが、私は性に合いませんでした。
一日15時間労働
人手不足なのもあり、だんだん労働時間が長くなってました。
しかも、学生なのに勝手に毎日シフトを組まれはじめ、辞めました。辞めましたというか続けようがない・・・
一番印象に残った体験
背中から蹴りを食らって、吹っ飛んで、山積みの荷物に激突し、落下してきた荷物の下敷きになった事ですかね。
店長 「彼も悪気はないんだよ。腹が立ったらやり返してもいいからさ」 |
↑ とまあ、〇〇バイヤーとは 直接ぶつかりたくないという態度。
当時の私は理不尽さに怒り心頭でしたが、この問題は、店に所属する〇〇バイヤーに、店の責任を負っている店長が指示を出せない仕組みが諸悪の根源なんですよね。
また、私が散々悪口書いている〇〇バイヤーは、人間としてはクズですがバイヤーとしては外せないぐらいの数字を出す人間だったんだと思います。メーカーから賄賂をもらってるのも公然の秘密でしたし、会社側も頭痛かったでしょうね。
今思えば、私以上にストレス抱えてたんだろうな~とは思います。
アパレル関係はブラックが多いという口コミについて
肉体的にしんどいかといえば、そうでもない。
確かに足は痛くなるし、むくみます。面接で言われたように2カ月ぐらい痛かったです。でも慣れれば平気。
私がアルバイトをした販売店では、大きな店舗なのに男性アルバイトが私1人という状況があったので、商品運搬作業は地獄でしたが、普通は販売員で入った人間に、早朝から夜中まで荷物を運ばせ続けるという事もないでしょう。
どの会社がブラックというよりも、そもそも業種として定着率が悪い
- 華やかな仕事を期待して入ってくる軽そうな人が多い。会社がどうこう以前に辞めやすいタイプが集いがち。入社翌日に無断で出社しないとか日常的にあります。
ちゃんとした人間は、何があったにせよ、連絡ぐらい入れますよね。 - ユニクロの新卒入社すら定着率は5割だとか。(新卒としては、かなり低い)
【まとめ】アルバイト・パート先としてアパレル販売員はどうか?
私は、ファッションに興味があまりなく、暇すぎるのも好きではないので性には合いませんでしたが、業種としての定着率が悪いからといって敬遠するのは もったいないと思います。
この記事は、ちょっと私の愚痴が多すぎますが、ずっとアパレルの販売店で働いてる友人もいますし、ファッションや小物が好きで、良いお店に出会えれば素敵な仕事だと思います。
ただ、社員であろうと、パートであろうと、アルバイトであろうと、お客様には関係ない事。良いお店ほど、そういう厳しさはありますので、「ラクチンで楽しそうだから」という動機の人は、辞めておいた方が身のためです。
メリット
- 人手不足なので採用率高い
- 自分の好きな商品やブランドに囲まれて仕事が出来る
デメリット
- 店長によって職場環境の差が激しい
- 土日が忙しいので、子育て中の主婦は、土日祝に休みが取れるのか要確認。
- 慣れないうちは足痛い(慣れたら平気)
- カッコつけすぎて頭悪いのが上司だったりすると最悪
以上、私のアルバイト時代の愚痴と、アパレル店員についての話でした。