某大手求人雑誌に掲載をお願いした時の失敗談
昔々の若かりし日の話です。さすがに今はここまでアホではありません。
某求人広告会社に電話して、求人を出したいと告げるとさっそく今年入社の美人な女の子が営業としてやってきました
なるべく大きな枠でドーン!と出した方が絶対、効果上がりますよ!
今ならキャンペーン中で掲載料10%引きです!!
求人って、10%引きといわれて「じゃあ出しましょう」なんて会社あるもんなんですか???
まあ、何でも数字重視の某社様が毎度毎度やってるトコみると効果あるんでしょうね。
別に、相手が美人だからとか、口車にのせられたとかではないですが、私も大きなスペースで試してみたい事もあったので、言われる通りの枠で出してみる事にしました。
企業規模にふさわしくない求人枠での掲載はやめた方が良い
すぐ辞められても困らない仕事だとか特殊な事情がない限り、求人は事実をなるべく正確に表現するのが結局、会社も得するというのが私の考え。
悪く書きすぎると応募者が減りますし、良く書きすぎると退職者が増える。
なので、実際よりも大きい規模の会社であるかのように誤解を与えかねない大きな枠は、今の私は使いません。
高いし・・・
一週間ほど後、ビックリな原稿を持って彼女が現れました
これ、どこの会社ですか?
うちの社屋、空中に浮いてませんけど
イメージですよ、イメージ
これぐらい打ち出していかないと応募者は集まりませんよ~
事実と異なるってレベルじゃなくて、うちの会社との共通点が見いだせないレベルの仕上がりですが
では、ここにサイン頂けますか~
今日中にOKしてもらわないと印刷に間に合わないんですよ
こんなの載せられたら困ります。
だいたい、全く僕の頼んだ事が書かれてないじゃないですか
でも、私の案の方が応募者は絶対増えると思います
応募者が増えても、採用率も定着率もめちゃくちゃになりますよ
いいから最初から全部、作り直してください
そして、いつまでたっても連絡がないので、私から彼女に電話
え? もう回しちゃいましたよ
印刷に間に合わないって言いましたよね?
それは、貴方の事情でしょう!
さっさと回収してください!
冗談でも何でもなく本当にあった話
あまりに頭に来たので10年以上たった今でも、あのヘラヘラ笑う顔をハッキリ覚えてます。
完全に顔採用の弊害ですね、ちょっと喋ればアレなのはすぐ分かりますから。
ただ、数字重視の某社様が顔採用するって事は、やっぱり容姿に優れる方が営業成績もよいってデータがあるんでしょうけど、この人は限度を超えてました。
黙ってるわけにもいかないので、本社にクレームの電話をしました
結果、今回の求人広告を止めることは出来ないが、掲載料は無料にしてもらい(当たり前だが)次回はちゃんとこちらの意向どおりのものを作るという事に。
しかし、本当の被害はここからでした
応募の電話が、鳴り続けて会社の電話はずーーーーーっとパンク状態。
さすが大手の求人広告に大きな枠で出すと凄いですね。
しかも、事実とは異なる夢の国のような事が書かれた求人内容なんですから。
若い女性を中心に何百人の応募があったかなぁ~・・・・
以上、私の未だに根に持ってる思い出話でした
ここまで酷いケースは稀でしょうけど、大なり小なり似たパターンはある気がします。
ちなみに半年後ぐらいに彼女から「一身上の都合で退社します」という葉書が来ました。
たぶん、クビでしょう。