職務経歴書に書かれている自己PRなど嘘ばかりだと面接官は知っています。
一番大切な事なので 最初に言っておきます。
頭がいいからではありません。人を見る目があるからでもありません。
騙されて痛い目を見すぎているからです。
必要なのは沢山の嘘ではなく、一行のリアリティーです。
職務経歴書の最初の目的は、読んでもらう事。
初見で興味を持てなかった人の読みにくそうな職務経歴書は ほとんど無視されます。
少年ジャンプで 好きでない漫画を読み飛ばすのと同じ要領です。
一番大事なのはレイアウト
特に職歴欄は枠で囲むなど、読みやすい工夫をしてあるか否かで印象が全然違います。
私の個人ブログ「モフジマ」を会社の女子スタッフに手伝ってもらうわけにもいかないので、やむをえず自らWordで上の例を作ってみましたが、私は「Word」も「Excel」も苦手なオッサンです。(努力の甲斐あって、ブログ周辺の仕組みは詳しいのですが)
ですが、改行もせず、余白も取らず、文字で埋め尽くされた職務経歴書を見ると、これで「word使えます!」と言われても 自分で作った方がマシだな・・・と思ってしまいます。
特に事務職希望の方は、この点を気合い入れて頑張りましょう。この書類のクオリティー自体がアピールにもなるのですから。
パート面接において職務経歴書は必要か?
いいえ。
最近は書く人が増えてるとはいえ、まだまだ書かない方が多数派です。
付けなきゃいけないから 付けるのではなくて、これによって受かる確率を上げる為のアピールをする為に付けるのです。
ですので、ちまたのテンプレートなどは参考にしつつも 自分自身のアピールに必要がない部分は どんどん省略していってください。
上の例は、模範的と呼ばれる書式から いくつかの項目を省いています。例えば、会社概要は「資本金」とかいらないです。
資格やスキルなど履歴書と内容が重複しそうな事柄
履歴書に書く欄があるなら、そちらに書いてください。職務経歴書には不要です。二つの書類で項目が中途半端に重複しているなんて美しくないです。
自己PR
ここに書く事がないのであれば、職務経歴書なんて不要です。この為に職歴の詳細を書きだしているのです。
意味のない前置きは必要ありません。「学びました」「やってました」なんていう思い出話もいりません。
何に秀でているのかハッキリと簡潔に書き、リアリティーを持たせる情報で肉付けする。それだけです。
- 何に優れているのか
- 本当なのか
面接官の興味はソコなのです。繰り返しますが、リアリティーを伴わなければ 意味はありません。
大半の人は何一つアピール出来ずに終わる
色々なマニュアル本には「応募先の企業で役に立ちそうな点を書きましょう!」とか言っていますが、意識しすぎて苦し紛れのPRをするぐらいなら、そんな事は忘れて自分の一番得意な事で一つでも好印象を持たれる方が賢い選択だと思います。
※ もちろん、企業利益を見据えて書ききれる人は ちゃんと書いてください。
よくある駄目な自己PRの例
スピーディー女子
どこが発信源なのかは知りませんが「事務職はスピーディーに正確に云々」というフレーズは もう飽きました。
一日に何人ものスピーディーさんに遭遇したら誰だってウンザリします。例文の丸写しをするぐらいなら職務経歴書なんて書かない方がマシです。
ゼネラリスト女子
ゼネラリストとは、広い分野の知識・技術・視野をもつ人の事。
「業務フローを見直し、作業の効率化に努めており云々、PDCAサイクル云々」という種類のフレーズです。
ほんとに そんな事を考えながら仕事をしていましたか?自分以外の部署の動きなんて意識してましたか?
実際に一緒に仕事をしてみたら、作業の効率化どころか、自分や自分の部署の利益だけを声高に叫ぶだけだった人を 面接官は吐くほど見ています。
この手の嘘は最も暴くのが簡単
実際に勤務当時に悩んだこと、成功したと思った事などを雑談していれば すぐ分かります。
※ 本当にそういうレベルでお仕事をなさっていた方は、そのまま書いてください。
極端な話、ここまで省いても良いぐらい
「定食屋さんで 良い仕事をしてました、売り上げ1位でした、終わり」
という簡潔なもの。胡散臭いスピーディー女子の何倍もアピールになると思いませんか?忙しい中、美味しい調理法を工夫し、コンスタントに提供するなんて、誰でも出来る事ではありません。
また、この手の手法は、応募者多数の人気職の面接でも効果を発揮します。
確実に目に留まりますし、採用確率を上げる為の創意工夫ができると捉えてもらえるかもしれません。書類審査で落ちまくってる人は試してみてください。私なら一度は会うな。
※ 保守的な会社、お堅い採用担当は絶対怒ると思いますが
まとめ
書式などに拘りすぎず、そつのない文章で紙を埋める事などより、何か一つでも良い印象を残すことに注力してください。
- レイアウトを工夫しましょう
- ごちゃごちゃ読み手の興味ない情報を書くのはやめましょう。
- エリートさん?向けの大仰な自己PRはやめましょう。
私は ホントにそう思います。