俗にいう35歳転職限界説とは別で、主婦パートにおける話
通常、高齢になるほど転職が不利になるのは当たり前の話で議論の余地もありません。
しかし、子供を二人ぐらい生んでドタバタしてたら すぐ30才を超えてしまうママさんにとって35歳で限界って、おいおい・・・ですよね。
そんなクッキリした境界線があるのか、ないのか
子供が小さいと不利になるが、自分の年齢が高くなりすぎても不利になるのが女性の就職事情。
子供の用事で休まなくなった年配の人ばかり集めてる企業も多いですが、そういう高齢者中心の会社に年齢の壁はありません。しかし、多くの方が入りたいと思うのは、そういう所ではないでしょうし、除外をして話を進めます。
結論を言えば、ある
私自身のパート採用のやり方も、35歳、40歳を境にして変わります。
- そんなに若い女が好きかオッサン!
- 若者より経験もあるし体も別に衰えてない!働き盛りだ!
という意見もあるかと思いますが このあたりのお年頃というものは、もっと他に重要なチェックポイントがあります。
その年で仕事を探しているという状況には理由がある場合が多い
私のパート採用基準は、こちらの記事に書いてますが まず経歴重視です。高学歴とかスキルがどうとかではないです。すぐ辞めてしまう人かどうかを見定めるのに最も確かな指標だからです。
しかし、転職癖のある人の多くは、職歴をもらさず書くことはしません。半年で辞めた会社を3年務めたように書くなど、勤務期間の引き伸ばしもします。大抵の場合、その当時の仕事の話を掘り下げてきけば真偽が見えては来るのですが、時々、ほんとに隠すのが上手い人もいます。
そこで、どうするかというとー
子供の入園から現在までの期間の長さを見て判断します
私はパートの新卒と読んでますが「今年から保育園に預けました」という方が 最も職歴の隠ぺいリスクが少ないのです。
逆に保育園に預けてから出産もしてないのに、年月が経過している人は、その期間が長ければ長いほど多くの退職歴が潜んでいる可能性が増えます。それか仕事の選り好みを ずーっとしている人。(このタイプも続かない)
我ながら、疑いに疑いを重ねたヤラシイ理屈を並べてしまいましたが、考えてみてください。大勢の応募者がいる人気求人で、わざわざ危険な選択肢を取るかどうかを。
これは正社員の採用でも新卒が好まれるのと全く同じ理由です。「たった1歳しか違わないのに差別だ」とかいう理屈ではないのです。
そして出来上がる35歳、40歳の壁
先述の理由で候補者を絞り込む場合、年齢で足切りするのが最も合理的です。私は晩婚だから!という方もいらっしゃるでしょう。しかし、その例外は無視して効率が重視されます。
以上が、35歳、40歳の壁を作る一つの大きな理由です。
もちろん、他にも理由はたくさんあります。
- 気難しい年配パートより若い素直な人がいい
- 部署のリーダーよりも年下を採用したい
- 若者が多い方が会社の雰囲気がよくなる
など。
中高年者のパート対策
- 「まだまだ元気です!若い人には負けません!」という方向性のアピールは的外れです。そんな理由で人を選ぶのだったら、それこそ若い人を採用します。
- 経験やスキルを長々語るのも違います。本当に価値のあるものは別ですが 「やった事あります」とか そんなものは役に立ちません。
- 「この人は続きそうだな」と相手を説得する事に全力を注いでください。長い期間務めていた会社があるなら履歴書で目立つように書いておく(でないと ろくに見もせず不採用の危険あり)
ご参考
うちの会社を振り返ると 40歳以上で入社の方が長く務める確率は、30代以下に比べて凄く少ないです。
すぐ辞めるわけではないんですが、数年して性格の地がだんだん出てきてトラブルを起こすなど。気づけば若い時に入社した方達が会社の中核を担ってくれています。
なので私が35歳以上の人を採用する時は、長年勤めていた会社をやむをえない理由で退職したと確信が持てた場合に限ってます。口先で~~~という転職ストーリーを信じる事はありませんし、人気求人の場合、信じる必要がありません。
以上、パートの35歳、40代の壁、なんとなく感じの悪い記事でした。